eMarketerの予測によると、2017年中国の越境ECの小売市場規模は29.1%増え、1,106.8億ドル(約13.23兆円)となり、2019年まで2桁の増加率で推移する見込みで、2020年には1,577億ドル(約18兆円)に達する見込みである。この成長を支えている主力商品の一つはサプリメントだと言われている。
中国では食品の安全面でのスキャンダルが次々と起こっているため、中国消費者は中国製商品への不信感が極めて高い。2015年12月、中国インターネット情報中心センターのデータによると、中国人消費者は越境ECサイトで主にベビーミルク、サプリメントなどの商品を購入していた。また、グローバル市場調査会社Mintelは中国消費者にインタービューをし、73%の人は国内のサイトで海外商品を購入、27%は海外のオンライン小売サイトで商品を購入していることが分かっている。特にオーストラリア製の商品はヘルシーさと無添加なことで中国人消費者から人気を集めている。オーストリア製の栄養サプリメントメーカーNature’s wayは中国人消費者の安全な食品への需要に応えるため、JD(京東)でオンライン店舗を出店している。
しかし、アリババの売上トレンドによると、2016年、Tmall国際ではオーストラリアの商品の売上高が輸入商品全体の7.9%しか占めていない。それに対して、日本は19.3%、アメリカは18.3%、韓国は13.6%、ドイツは8%となっており、サプリメント以外の商品への人気はそれほどでもないようだ。
※当記事は中国メディア「雨果網」の4/6公開の記事を翻訳・補足したものです。