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【南アフリカ】2018年に向けてEC市場規模は67%増、モバイル利用も123%増加見込み

【南アフリカ】2018年に向けてEC市場規模は67%増、モバイル利用も123%増加見込み

越境EC
2017/03/03

PayPalはグローバルに幅広くリサーチ網を持つ市場調査会社Ipsosと共に、3年をかけて32ヵ国・地域の28,000名の消費者に対して、世界のオンラインショッピングの習慣を分析した。その調査レポートによると、2016年のEC市場規模は371億ランド(3,200億円)となり、人口5,300万人の南アフリカの58%のユーザーがオンラインショッピングを行った。2018年には南アフリカのEC市場規模は530億ランド(およそ4,600億円)に達する見込みで、2016年と比較すると、67%増加する見込みとしている。モバイル端末を利用したショッピングは2015年から65%増加し2016年には95億ランド(およそ825億円)となり、2018年には123%増加する見込みだ。

南アフリカのオンラインショッピングでの人気商品カテゴリはオンラインゲーム、オンライン教育関連、イベントチケット、などのデジタル・サービスコンテンツが上位を占める。続いて靴・アパレルなどとなっている。

 

南アフリカの越境EC市場

2016年に南アフリカではおよそ140万人が越境ECサイト上でショッピング行った。そのうち、43%はモバイル端末を利用し、21%はタブレットを利用してショッピングしており、タブレットの割合が大きいことが特徴だ。越境ECの市場規模は88億ランド(およそ765億円)にのぼり、前年比65%増となり、さらに、2017年には38%増加する見込みだ。

南アフリカの消費者は越境ECサイトで送料無料であること、ランドで支払ができること、支払の安全性が確保されていることなどを求めている。最も人気の購入先はアメリカ、中国、イギリスのようだ。アメリカのサイトでは南アフリカで買えない商品ラインナップが人気で、ショップの信頼性があることも、一番人気となっている要因だ。二番目に人気の中国は価格が低いことが魅力のようだ。

それに対し、オンラインショッピングをしている消費者の72%は越境ECを利用していない。その理由は配送の時間が長い、送料・関税が高い、騙されたくないなどである。

 

※当記事は中国メディア「雨果網」の2/22公開の記事を翻訳・補足したものです。