2016年4月から始まった中国での輸入関税大幅引き上げをきっかけに、中国人観光客の爆買いバブルが終わりを迎えたと言われている。そしてそれを裏付けるかのように日本国内最大規模の免税店であるラオックスが第二四半期決算での営業・経常利益を90%以上減らし(※1)、また大手百貨店の2016年6月売上高の前年増減率がマイナスに転じる(※2)など、爆買いを頼りにしていたビジネスは至るところで大きな影響を受けている。しかし爆買い終焉=訪日中国人の減少かというとそうではなく、中国人観光客は依然増加していることが日本政府観光局(JNTO)のデータからも明らかだ。