EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」

IKEA、JYSK、H&Mが越境ECで最高のパフォーマンス

IKEA、JYSK、H&Mが越境ECで最高のパフォーマンス

越境EC
2026/05/15

欧州の越境EC小売業ランキング上位3社を、北欧発祥のマルチチャネル企業が占めた。これらは、スウェーデン発祥の家具・インテリア雑貨ブランドのIKEA(現在本部はオランダ)、デンマークのマットレス、家具、インテリア用品などの小売りチェーンJYSK、同じくスウェーデンのアパレルブランドH&Mである。ドイツのファッションECのZalandoがそれに続き、EC専従企業(ピュアプレイヤー)としては最上位にランクインしている。


これは、欧州のeコマースに特化したEUの小売ネットワークおよびアクセラレーターCross-Border Commerce Europeが発表した「欧州B2C越境小売企業トップ500(TOP 500 B2C Cross-Border Retail Europe)」レポートの第8版によるものである。このランキングは、売上高、SEO指標、進出している国際市場数、越境訪問者数などの基準に基づいて作成されている。加えて、ブランド力や現地顧客向けオプションの充実度などの副次的な基準も考慮して算出されている。


欧州越境ECトップ10

欧州の多くの国に進出しているIkeaは2025年2024年に続いて首位を維持した。家具小売のJYSKは、昨年の5位から2位へと大きく躍進し、H&Mは3位をキープした。2025年に2位だったドイツのディスカウントスーパーマーケットチェーンのLidl は9位に後退した。

欧州越境小売業者トップ10

ドイツに拠点を置く家電小売・サービス企業であるCeconomyグループ傘下のMediaWorld(他市場ではMediaMarktの名称で知られる)は、マーケットプレイス事業の国際展開が評価され、今回新たにトップ10入りを果たした。デンマークのジュエリーブランドPandoraも新たにランクインした。一方、フランスのスポーツブランドDecathlonとデンマークの玩具ブランドLegoはトップ10圏外となった。


欧州の越境EC市場

Cross-Border Commerce Europeによると、2025年の越境ECの総支出額(B2C、旅行分野を除く)は1,080億ユーロと推定されており、これは「オンライン市場全体の25%」を占めるという。なお、同組織は2025年、越境EC売上高が2,756億ユーロに達し、欧州ECマーケット全体の36%に相当すると報告していた。


25%
の成長

今回の新規トップ500企業の越境EC売上高は合計860億ユーロで、前年から170億ユーロ増加し、伸び率は25%となった。ただし、Cross-Border Commerce Europeは、「より広範なマクロ経済的な圧力と、収益性、業務効率重視への移行を反映し、市場は緩やかな安定・低成長フェーズに入っている」と分析している。

「この業界は、成長が鈍化するフェーズに移行しつつある」

注目すべきは、ランキング上位3社がいずれも北欧発祥というだけでなく、実店舗をルーツに持つ企業ばかりであるという点である。一方、近くブルガリアを28番目の進出市場に加える予定のZalandoは、このランキング内で最初のオンライン発祥企業である。


※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の4/23公開の記事を翻訳・補足したものです。