EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」

ECサイト表示速度ランキング(2026年4月)、グラムスタイル公式BtoB卸がINP最速0.043秒

ECサイト表示速度ランキング(2026年4月)、グラムスタイル公式BtoB卸がINP最速0.043秒

マーケティング
2026/04/22

デジタルビジネス支援を行う、海外SaaS商社の株式会社ギャプライズは、2026年4月国内ネット通販事業者のECサイト表示速度ランキングを発表した。



LCPについて

 

LCPとは、Largest Contentful Paint(最大視覚コンテンツの表示時間)の略で、Googleが定めたCore Web Vitals(ウェブの重要指標)の1つを指しており、ウェブページを開いてから、画面の主要な部分(一番大きな画像や見出しのテキスト)が表示されるまでの時間を測定したものとなっている。つまり、LCPの値が小さいほど、ページの主要コンテンツが素早く表示され、ユーザーにとって読み込み速度が速く感じられるということだ。さらに、Googleは、LCPの基準値を定めており、ページの読み込み開始から2.5秒以内にLCP要素が表示されればユーザー体験は良好で、4秒を超えるとユーザー体験が低いと判断される。また、ルノー社の改善事例によるとLCPは1秒未満までその改善効果が得られることがわかっている。

 

 

ランキング結果

 

調査対象456サイトのうち、約80.0%(365サイト)がLCP 2.5秒以内を達成していた。また、今回より調査対象が「第85回通販・通教売上高ランキング」上位300社の運営サイトに拡大したことで、より幅広い業態のECサイトを網羅している。ランキングとしては1位は「まんだらけ」でLCP 0.515秒・TTFB 0.138秒という驚異的な数値を記録していた他、前月2位だった「白鳩」は今月も0.610秒で2位を維持し、トップ5はすべて0.8秒未満となっていた。また、「ユーコー」「あみあみ」「ヒラキ」「エプソンダイレクト」も、安定した高パフォーマンスを継続している。

メガECサイトであるアマゾン(142位 / LCP 1.504秒)、ヨドバシ・ドット・コム(125位 / LCP 1.451秒)、ビックカメラ(116位 / LCP 1.415秒)はいずれもGoogleの「GOOD(2.5秒以内)」基準を大幅にクリアしていたものの、これらの企業を上回るスピードを実現しているサイトが141サイトも存在していた。さらに消費者の「表示速度に対する期待値」は年々高まっており、LCPが2秒を超えるサイトは相対的に「遅い」と体感されやすくなっているため、「業界平均」ではなく「上位陣のスピード」をベンチマークとした改善が求められる。

今回のデータで最も顕著な傾向は、トップ層と下位層のサーバー応答速度(TTFB)の格差で、LCP1秒未満を達成しているサイトの多くが、TTFBを0.5秒未満に抑えている。画像圧縮やJSの遅延読み込みといったフロントエンドの最適化だけでは、LCP1秒の壁は突破できないため、バックエンド基盤の設計が、競争優位を左右するといえる。

 

 

INPのトップ5では、グラムスタイル公式BtoB卸(0.043秒)が1位で最速を記録。また注目すべきなのは、2位の「英語教材専門店ネリーズ」と4位の「白鳩」で、両サイトともLCPランキングでも上位に位置しており、読み込み速度とインタラクション応答性の両面で極めて高い水準を実現していた。

INPは、ユーザーの操作に対するウェブページの応答性を測定する指標であるため、LCPと併せて分析することで、より総合的なサイトパフォーマンスの評価が可能となる。そのため、自社サイトのパフォーマンス改善を検討する際は、INPとLCPを含むすべてのコアウェブバイタルの指標を総合的に分析し、改善策を立案することが重要だといえる。

また、各企業のスコア改善は、「JavaScriptの実行最適化、イベントハンドラーの効率化、レンダリングパフォーマンスの向上」といった取り組みによって実現されていると考えられ、LCPだけでなくINPにおいても、継続的な改善と新たな技術導入の重要性が明らかとなった。

 

 

株式会社ギャプライズについて

 

株式会社ギャプライズは、海外の先進テクノロジーを発掘し、日本市場への導入支援・活用支援を行う「海外SaaS商社」。2005年の設立以来、グローバルで注目されるテクノロジー企業とのアライアンスを通じて、デジタルマーケティング、顧客体験最適化、コンテンツ管理、プロジェクト管理、AI活用など、幅広い領域で企業の成長を支援してきた。さらに近年では、Googleオプティマイズ終了を機に、公式推奨されるABテストツール群の国内提供や、サイトスピード改善ソリューションの展開など、特定の製品にとどまらず、顧客課題に応じた最適な選択肢を届ける支援体制も強化している。

近年、市場や技術の変化が加速する中で、日本のエンタープライズIT市場は30兆円規模に達すると見込まれ、SaaS市場もさらなる拡大が予測されている。こうした成長市場において、今後もギャプライズは世界の先進的なテクノロジーと日本企業をつなぐ架け橋として、新たな価値創出に取り組んでいくとのこと。