EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」

即時配達サービス「Amazon Now」がロンドンでサービス開始、欧州での事業拡大が間近に

即時配達サービス「Amazon Now」がロンドンでサービス開始、欧州での事業拡大が間近に

物流・決済・業務
2026/01/26

Amazonは、欧州におけるクイックコマース(即時配達サービス)分野で重要な一歩を踏み出した。同社は、ロンドンで新配送サービスの「Amazon Now」を開始。ユーザーは食料品やパーソナルケア用品など、数千点の日用品を注文でき、ロンドンの一部地域では注文から30分以内に配達される。


具体的には、英国初のクイックローカルデリバリー拠点「QLD1」が開設される。注文された商品は、この拠点から、テムズ川南岸にあり、川をはさんでシティの真向かいに位置するサザーク地区(ビジネスとクリエイティブの中心地)に30分以内に配達される。


新たなラストマイル配送モデル

これは、Amazonがインドとアラブ首長国連邦での経験に着想を得て、欧州におけるクイックコマース展開に向けて計画する多くの新たな取り組みの第一歩とみられる。AmazonのEUクイックコマースプログラムリーダーであるElisa Michelin Salomon氏は、LinkedIn(ビジネスに特化した世界最大のSNS)において、「6か月前にこの取り組みを始めた頃は、これほどのスピードで全く新しいサービスを提供できるとは想像もしていなかった」と記している

「英国とEUの今後の展開に向けた基盤」

「これは単なる拠点の立ち上げではない。全く新しいネットワークを立ち上げ、新たなオペレーションを構築し、ゼロから新たなラストマイル配送モデルを実現するという重責を担うことを意味するものであった」。Salomon氏は、57もの異なるAmazonチームと協力することで、「英国とEUで今後起こりうること」の基盤が築かれたと述べている


Amazon Now

Amazonは、英国のeコマース市場を牽引している。2024年には、10億点以上の商品を1日で配送したことで、売上高は12.7%増の367億ユーロに達した。2025年度の数値は近く発表される予定だ。

Amazon Nowは、特にオンライン買い物客の日用品における配送スピードニーズに応えている。英国および欧州全域でクイックコマースを実現するには、小規模なフルフィルメント拠点を集約した密なネットワークが必要となる。


完全に統合されたサービス

Amazon Nowは、前身である「Amazon Prime Now(プライム会員向けの超速配送サービス)」のように独立したサービスやアプリではなく、Amazonのメインプラットフォームに完全に統合されている。Salomon氏が紹介した事例では、16.14ポンドの注文に対する配送料は3.99ポンド。プライム会員の場合、配送料はより低額となる(1注文あたり1.99ポンド)。


※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の1/19公開の記事を翻訳・補足したものです。