株式会社システムリサーチが運営している「創作品モールあるる」は全国のEC利用者200人を対象に「デジタル接点」に関する調査を実施した。
調査結果
調査の結果、最も面倒と感じる行動は「会員登録」で53.5%に上り、アプリダウンロードの13%やLINE友だち追加の15%を大きく上回ることが分かった。この結果から、「会員登録」はマーケティングやUX設計において重要な入口でありながら、最大の離脱要因であることが浮き彫りとなった。その一方で「特に面倒ではない」と答えた層も18.5%存在し、改善余地があることも示唆された。
また、会員登録を面倒だと感じる理由で最も多かったのは「個人情報の入力が面倒」で32.6%、次いで「通知や広告、メッセージが煩わしい」の19.9%、「登録しても使わなくなりそう」の18.9%が挙げられ、入力負担と利用継続性の不安も大きな心理的障壁になっているようだった。
面倒と思われている「会員登録」をしてもいいと思える特典について尋ねたところ、「割引クーポン・ポイント付与」が67%と圧倒的に多かった。その反面、「特典がなくても必要ならやる」という意見も21%存在し、施策設計では「必要性の提示」と「金銭的メリット」の両方が重要なことが明らかとなった。
「会員登録」のハードルが下がる「機能・利便性」について質問すると、UX改善の観点では、「すぐに退会・解約できる安心感」が39.1%と約4割で最多だった。次いで「特典利用のわかりやすさ」が28.1%、「通知頻度を選べる」の17.8%が続き、透明性とコントロール感が消費者の行動を後押しすることが分かった。会員登録は企業にとって顧客接点の基盤であるものの、ユーザーにとっては心理的負担となっている場合もある。そのため、特典やUX改善を通じて“嫌だけど仕方なくやる”から“自然に受け入れられる”へ変換できるかが、今後のマーケティング課題といえる。
創作品モールあるるについて
「あるる」は商品やサービスの魅力だけではなく、『誰から買うか』を大切にしており、ショップの歴史、生産者の想い、職人の人となりを伝えるコンテンツが沢山用意されているため、利用者はその想いを知った上で気に入った商品に出会うことができる。創作品モールあるるは、今後も「人(店舗)と人(顧客)」が集い、繋がる場所を目指して努めていくとのこと。