株式会社LeoSophiaは、全国の10代から50代の男女300名を対象に「検索行動」に関するアンケート調査を実施した。
調査結果
情報収集ツールの利用状況を調査した結果、Google検索が181名(60.33%)と圧倒的な支持を集めており、依然として検索の主流であることが明らかとなった。その反面、残り約4割のユーザーが多様なプラットフォームを選択しており、Yahoo!検索・YouTube・X(旧Twitter)・Instagram・生成AI15名(5.00%)など、用途や好みに応じた使い分けが進んでいることが分かった。
「ツールを利用する理由について」尋ねたところ、最多は「よく使っていて慣れているから」で189人、「欲しい情報が見つかりやすいから」が159人、「検索スピードが速い/使いやすい」が152人となっていたことから、ユーザーが検索ツールに求める要素として、習慣性と並んで情報取得の効率性を重要視している人が多いことが分かった。また、注目すべき点は「信頼できる情報が多い」を選択した回答者が46名(15.33%)に留まっていたことで、これは情報の正確さよりも、アクセスのしやすさや検索結果の豊富さを優先する現代の検索行動の特徴を示している。さらに、「画像や動画で情報を得られるから」が34名(11.33%)、「知人やインフルエンサーの意見が見られるから」が7名(2.33%)と、視覚的な情報や第三者の体験談を求めるニーズも一定程度存在しているようだった。
「再検索する際に利用するツールについて」質問すると、「情報収集ツールの利用状況」と同じく1位は「Google検索」、次いで「YouTube」、「生成AI」という結果だった。このことから、テキスト情報だけでは足りない場合に動画コンテンツで理解を深めようとするユーザーが一定数いることが明らかとなった。また、同様にChatGPT等の生成AIも、最初の検索では15名(5.00%)の利用に留まっていたものが再検索時には71名まで増加しており、これは従来の検索エンジンでは得られない解釈や要約を求めるニーズが高いことを示している。この結果から、ユーザーは最初の検索で基本的な情報を収集し、その後より専門的・視覚的・体験的な情報を求めて異なるプラットフォームを活用する傾向があることが分かった。そのため、SEO対策においてはこの検索行動の変化を踏まえ、各プラットフォームの特性を活かしたコンテンツ戦略を構築することが重要だといえる。
「検索ワードを入力する際の工夫」について尋ねると、最も多く使われている技法は「単語を追加して具体的にする」で239名(79.67%)となっており、例えば「カフェ」から「渋谷 カフェ 電源」のように地域や条件を絞り込む手法が一般化していることがうかがえる。また、「同じ意味の単語に言い換えて検索する」「よく使われている検索ワード(サジェスト)を参考にする」などの回答も多く、これらの工夫は、限られた時間で効率的に目的の情報へたどり着きたいという現代人のニーズを反映していると言えるだろう。