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ユナイテッドアローズ、商品ページ表示速度1秒改善し、CVRも相関し改善

ユナイテッドアローズ、商品ページ表示速度1秒改善し、CVRも相関し改善

マーケティング
2025/05/13

デジタルビジネスを支援する、海外SaaS商社の株式会社ギャプライズは、タグ1行でECサイトを高速化するオールインワン・スピード改善ツールSpeed Kitの導入により、株式会社ユナイテッドアローズが提供する公式通販サイト「ユナイテッドアローズ オンライン」での表示スピードの速度改善がみられた実証実験について公表した。



実験の背景

 

ECサイトにおいて、ページの表示速度は離脱率やコンバージョン率に大きな影響を与えることが明らかとなっており、例えばNielsen Norman Groupの調査によると、ページの読み込みが1秒を超えるとユーザーの集中力が途切れ始め、3秒を超えると多くのユーザーが離脱してしまう傾向が分かっている。

ユナイテッドアローズのECサイトでも、特に商品画像を多く扱う商品一覧ページや商品詳細ページにおいて、表示速度の改善が課題となっていた。また、既存のシステムでは画像の最適化や配信の効率化に限界があり、新たなソリューションの導入を検討していた。そのような状況下で、ウェブシステムに大きな変更を加えることなく導入できる表示速度改善ソリューションSpeed Kitを活用するに至った。Speed Kitは、独自のキャッシング技術により、特に画像やコンテンツの多いECサイトで効果を発揮することができるサービスとなっている。

 

 

実験結果

 

実証実験では、表示速度の改善がユーザー行動に与える影響について詳細な分析が行われ、その結果、ページの表示速度とコンバージョン率の間に明確な相関関係があり、表示速度が向上するほどコンバージョン率も改善する傾向が見られた。

また、Speed Kit導入後のページでも、コンバージョン率の向上が観測され、これは特に、商品詳細ページから購入に至るまでの導線において顕著となっていた。カート追加率においても同様の傾向が確認され、より速くページが表示されることで、ユーザーがストレスなく商品をカートに追加できるようになり、購買促進につながることが分かった。

さらに、特に効果が顕著だったモバイルユーザーでは、従来モバイル環境ではネットワーク状況による表示速度のばらつきが課題となっていたが、Speed Kitの導入により、より安定した表示速度を実現した。これにより、モバイルユーザーの購買体験が大きな改善がみられた。

 

 

Speed Kitについて

 

Speed Kitは、ドイツのハンブルク大学との共同研究に基づいて開発されたAIベースのユニークで革新的なウェブパフォーマンスソリューションで10,000以上のサイトに導入されている。また、最新のキャッシング・アルゴリズムとネットワーク技術を活用し、ウェブサイトの即時読み込みを実現できる他、サービスワーカー、エッジキャッシング、高度な最適化技術を組み合わせることで、多くのオンライン体験を悩ませているサイトの表示遅延や帯域幅の問題を回避することが可能となる。

 

 

株式会社ギャプライズについて

 

ギャプライズは2012年以降、世界各地から革新的なテクノロジーを見出し、提案し続けることで差別化を目指してきた。また、2023年にはGoogleオプティマイズサービス終了に際し、公式推奨される3つのABテストツールを国内で唯一取り扱い、2024年2月からはサイトスピード改善ツールを複数取り扱うサービスを開始するなど、特定のテクノロジーの紹介にとらわれない、クライアントのニーズに応じた多様な選択肢を提供できるSaaS商社としての取り組みを実施している。ギャプライズは先進テクノロジーの導入やコンサルティング業務を通じて、市場分析、認知や獲得を目的としたオンライン集客、サイト内ユーザー体験の最適化、コンテンツ管理、プロジェクト管理、AI技術など幅広くクライアントの課題解決を行いながら、ビジネス成長を加速するための伴走を続けていくとのこと。