EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」

ECサイトで商品写真や動画がないことが理由で購入を諦めたことがある人は63%

ECサイトで商品写真や動画がないことが理由で購入を諦めたことがある人は63%

物流・決済・業務
2025/02/25

商品情報管理のクラウドサービスプロバイダーである株式会社Contentservは、2025年1月8〜9日に、オンラインショップと実店舗の両方で月1回以上買い物をしている20歳〜60歳の一般消費者111名を対象に、オンラインショッピングにおける商品情報の視覚的重要性に関する調査を実施した。




調査結果

 

「Q2. オンラインショップで、商品の写真や動画がないことが理由で購入を諦めたことがありますか?」と聞いたところ、あると回答した人は63.1%(「かなりある」の11.7%と「ややある」の51.4%の合計)となっており、商品ビジュアルの不足により購入を断念した経験があるようだった。

さらに、Q2で「かなりある」「ややある」と回答した方を対象に、「Q3. 具体的にどの商品について購入を諦めたか教えてください。(複数回答)」と尋ねたところ、「衣類・ファッション小物」が57.1%で最も多く、次いで「家具・インテリア」の34.3%、「日用品・生活雑貨」27.1%という結果だった。このことから、オンラインショップにおいて写真や動画といったビジュアルコンテンツが不可欠であることに加え、衣類や家具など、視覚情報が購入判断の鍵を握る商品では、高品質な画像や動画、360度ビューなどの充実が求められると考えられる。

 

 

オンラインショッピングと実店舗で同じ商品を見た際の違いについて質問すると、1位は43.2%の「商品の質感が実店舗と異なる」で、2位は「大きさが想像と違った」の35.1%だった。さらに、3位は「写真と実物の色が違う」の33.3%で、視覚情報の違いが購入後のギャップにつながっていることが明らかとなった。これらの差を解決するためには、高品質な画像・動画の提供、詳細なサイズ情報の記載、使用シーンの紹介など、実店舗とオンラインの情報統一が不可欠で、購入後のギャップを減らすことで、返品やクレームの防止にも繋げることができる。

 

 

「Q10. オンラインショッピングで商品を購入する際に、重視することを教えてください。(複数回答)」と尋ねたところ、「説明文や商品情報が詳しく正確なこと」が61.3%で最多、「商品写真が鮮明で細部まで確認できること」が45.0%、「商品の様々な角度や使用シーンが見られること」が44.1%となっていることから、消費者は購入時に詳細な商品情報と高品質な画像の両方を求めていることがわかる。特に、サイズ・素材・使用方法を詳細に記載し、写真・動画と組み合わせて正確な情報を提供することが購買意欲を高める重要な要素となっていた。

 

 

Contentservについて 

 

Contentservは、商品情報管理 (PIM) 、デジタルアセット管理 (DAM) を統合した Product Experience Cloudを展開し、89カ国1500社超に導入されている。AIを搭載したプラットフォームによって、マスターデータの管理、販売コンテンツの生成から広告配信、販売チャネルへの連携、売上分析までの一連のプロセスを一元管理することができる。